ECBが引き締め方向に舵を切る日は近い

相場観
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日銀が1月29日にマイナス金利導入を決定してから9カ月が経とうとしていますが、今では新発10年国債利回りのマイナスもすっかり馴染んできています。日本政府は一年で約10兆円の利払いをしていますが、いつかプラスに転じる日が来てしまうのでしょうか。

日本はマイナス金利時代突入
日銀がマイナス金利付き量的・質的金融緩和を導入しました。日銀当座預金に-0.1%のマイナス金利を適用し、今後必要な場合さらに金利を引き下げるとのことです。スイスとか欧州で採用されている階層構造方式を採用しています。日本もマイナス金利クラブ入りですね。早速為替は円安に反応し、長期金利も0.1%を割って史上最低0.09%へ...

日銀がマイナス金利を発表したその日に銀行株売り、REIT買いを推奨しましたが、銀行株売りは利益は出たものの思いのほか下がらなかったし、REIT買いも始めは調子が良かったですがダレてきています。どちらかというと今は逆にそろそろマイナス金利をやめる必要性が強くなってきているのでその反動に備えるべきです。そのためにもECBの金利動向に注意しておきたいです。

マイナス金利導入は世界的な経済実験だったと思いますが、どうやら今の水準ぐらいが限界で、これ以上下げると金融機関の破たんとなって実際の悪影響が出てくることが分かってきたと思います。

また10月24日に発表されたユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は総合指数が53.7とかなり良かったことからも、ECBは利下げの必要性はなくなったと言えると思います。

このような状況ではECBは近々マイナス金利脱却に向けて動き出すのではとみています。でもマイナス金利は金融機関に悪影響を与えるので利上げしたいが、利上げすると景気が減速してしまうので利上げできないジレンマが少しの間は続くと思います。ただそろそろ利上げに向けてポートフォリオを組み替えて準備しておきたいと思います。

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