グローバリズムの終焉を印象付ける大統領選挙

11月8日はいよいよアメリカ大統領選挙の開票日になります。かなり接戦の選挙でブッシュさんとゴアさんの2000年の選挙を思い出します。クリントンさんのメール私的利用問題とか、トランプさんの女性蔑視発言問題とか、傍目で見ているとかなりひどい大統領選挙だなと思ってしまいますね。

私はどっちが良いかは別としてトランプさんが大統領に選ばれる可能性の方が高いと思っています。これは世の中の流れが彼を押しているからです。それはグローバル化拡大の終焉の流れです。

一見非常に合理的で理にかなったことのように思えたグローバリズムは、実際に新たな職を世界中に作りましたが、先進国においては産業の空洞化や格差を生み出し、さらにはイスラム原理主義との対立激化など負の面が多くあることが明らかになってきています。このままグローバル化を進めていくことに対して世の中は最近”No”と言っています。

ひとつは6月にあった英国のEU離脱の国民投票の結果です。これが行き過ぎたグローバル化を止める最初の動きを作ったと思います。つぎにはアメリカ大統領選挙でのトランプさんの人気です。

ここでトランプさんが当選するようなことになれば、この流れはより強くなることに間違いありません。クリントンさんが当選しても、流れはそれほど強くはならないにしても方向性は変わらないはずです。

グローバリズムの象徴的な場所のシンガポールに今私は住んでいますが、高層ビルが立ち並び、どこでも綺麗に緑化されたこの繁栄は曲がり角に入ったのかもしれません。でもそれぞれ自国の産業を保護する方向に動き、経済は安定してくるでしょうから先進国の未来はそれほど悪くはないと思います。