スリッページとは

スリッページとは、注文した時の注文レートと実際に約定した約定レートとにできるトレーダーにとって不利益となる差のことを言います。スリッページは成行注文や、ストップロスの際に起きる可能性があります。

スリッページはDD(ディーリングデスク)方式でもNDD(ノーディーリングデスク)方式でも相場の変動が流動性を上回ったときに起きます。

DD(Dealing Desk)方式とかMM(Market Maker)方式とか言われていますが、マーケットメイカー、すなわち取引価格を決め...
NDD(No Dealing Desk)方式のFX業者とはディーリングデスクがないFX業者のことで、FX業者が勝手に取引を決めることはありま...

値決めがどのようにして行われているか

値決めは売り注文と買い注文を集めてそれをバランスさせて決定します。DD方式の場合はFX業者内に入った注文でバランスさせて値決めしますが、NDD方式の場合は注文はすぐさまインターバンクに行きインターバンクでバランスさせて値決めされます。

order book

売り買いをバランスして値を決める

DD方式とNDD方式では流動性が決定的に違う

DD方式とNDD方式で決定的に違うのが流動性です。流動性は板の厚さみたいなものです。DD方式ではFX業者がFX業者に口座を持っている人たちの注文を集めて取引を成立させようとします。NDD方式では個人だけでなく企業などからの注文なども含めて多く業者からたくさんの注文を集めた専門の業者(LP)が取引を成立させます。

流動性が足りないと値が飛ぶ

流動性が低いと起きるのが「値が飛ぶ」という現象です。例えば買いが優勢の時に買いで成行注文を出すと、流動性が十分に高ければ現在の気配値で約定する確率が高いですが、流動性が低い場合は条件の良い気配値は簡単に食いつぶされて不利な値で約定してしまいます。

order book with less liquidity

流動性が無いと簡単に板が飛ぶ

ボラタリティが大きくなる時にスリッページは起きる

ボラタリティが大きいとき、値動きが激しいときは売りと買いがバランスしていなくて、バランスするところを探している状態です。バランスが崩れるきっかけは経済指標の発表だったりニュースだったりします。このようなことは日常的に起きます。

流動性が小さいとボラタリティについていけず値が飛ぶ現象がでます。この値が飛ぶ現象がスリッページになって現れます。

DD方式ではいとも簡単にスリッページが起きる

DD方式を採用しているFX業者では流動性は全く足りていないのでいとも簡単にスリッページは起きます。例えば米国雇用統計の時に予想外の結果が出たときなんてかなりひどいです。

DD方式も流動性が足りなくなるとインターバンクに反対注文を出して顧客の注文を満たそうと努力はしますが、実際の約定レートには反対注文分の高額な手数料が上乗せされてかなり不利なレートを押し付けられます。これもスリッページの要因です。

NDD方式は市場に基づいて公正にかつ高速に

一方NDD方式ではボラタリティに応じて市場原理に基づいて値決めされますし、手数料などは一定ですから透明感が高いですし、何よりも公正に取引ができます。

注文処理は十分に高速なのでスリッページはかなり抑えられていますが、注文処理に時間がかかる以上多少のスリッページは発生します。

DD方式ではストップロスに注意する

特にDD方式のFX業者を利用しているときに気を付けたいのがストップロスです。ストップロスの注文は逆指値と言われていますが、注文を出したレートになると自動的に成行注文を出します。

ストップロスにはスリッページ制限がない

例えば113円ちょうどでとったロングポジションを112.60円でストップロス注文を入れた場合、112.60円で値が付いた時点で、成り売りします。

スリッページの幅を設定できるFX業者もありますが、あれは通常の成行注文だけでストップロスの時にはどんなスリッページでも約定させられます。

スパイクが発生する

値決めはDD方式ではFX業者の言い値で、流動性が圧倒的に足りなくなるとスパイクといわれる現象が発生します。113円だったレートが次の瞬間に110円になって、すぐに112.50円位に戻ったりとかという現象です。

スパイクが発生すると、自分の入れていたストップロスにインターバンクでは届いていないのにストップロスされていたり、スパイクの頂点で決済させられて挙句の果てには残高がマイナスになっていたりとかなり怖い事態が起きたりします。

成行注文時のスリッページ

理想的には成行注文の注文ボタンを押した瞬間に表示しているレートで約定されるべきでが、注文がインターネットを通じてFX業者に届き、実際に注文が処理されるまでには時間がありますので、その間に相場は動いてしまいますのでスリッページが発生します。

FX業者の処理の遅さがスリッページを生む

DD方式のFX業者によってはスリッページの幅をあらかじめ設定して、その範囲に収まらない場合は約定しないなどの設定ができます。しかしこのスリッページはFX業者の処理が遅いから発生するスリッページです。DD方式では同じFX業者内に反対の注文を待ち受けたりしますので、処理はものすごく遅くてスリッページは当然のように発生します。

逆に注文がインターバンクに直接飛ぶNDD方式では処理が速く極端に大きなスリッページは発生しないのでリクオートや約定拒否となることがありません。

謎のスリッページ

DD方式では流動性が基本的に低いのですが、特に低い状態になると謎のスリッページを多発させます。注文を出してもリクオートのメッセージが出てきて、それでも良いとすぐに承認してもまたリクオートを繰り返して一切約定を受け付けてくれないときがあります。

約定したとしてもボラタリティがそれほどあるわけでもないのにスリッページ設定幅ギリギリ付近の最も不利な条件で約定されることが連発するなんてこともあります。

DD方式は基本的にノミ行為をしているので何でもできるのですが、あまりひどいとちょっと詐欺にあっている気分になります。

極端に狭いスプレッドに注意

スプレッドが広いということは、その開いたレートの需要分の流動性が高まる効果があります。また広いスプレッドには多少の値動きを吸収する効果があります。一方で狭いスプレッドは約定できればトレーダーにとってはより良いレートが得られて有利になります。

確かに極端に狭いスプレッドで高い約定力があれば最高ですが、実際にはそのようなことはありません。狭いスプレッドを取ると約定力が落ちます。レートがほとんど動かないときはよいのですが、ボラタリティがあるときに約定力の悪さが表面化します。そしてひどいスリッページを経験することになります。

国内FX業者はほとんどDD方式

残念ながら国内のFX業者は海外に本拠地があるようなFX業者以外ほとんどDD方式です。日本はFX業者保護の規制は強いのですが、トレーダー保護の規制がゆるゆるなのでDD方式の業者がまだ数多く生き残っています。

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