景気見通しが悪くなるとなぜ円高になるのか

日本円は世界で金融危機などの問題が生じると買われて円高になるというのは、近年の現象から明らかなことですが、ではなぜそうなるのでしょうか。日本といえば1000兆円を超える借金を政府が背負っています。日本国債の格付けは韓国よりも低く、しかも見通しはネガティブで今後さらに格下げされる可能性があります。

景気が悪くなれば貸し手は得をする

会社の場合、銀行や株主から事業資金を調達します。そしてその資金を元手に利益を出して、利益の一部を返済に充てていきます。事業がうまくいっている場合は、返済の問題もありませんし、社員に給与やボーナスを払うこともできますし、儲けでさらに事業を拡大していくこともできます。ただ事業がうまくいかなくなると、資金繰りに苦しんでさらに資金を調達する必要性が生じてきますね。

貸しているほうもその資金を使って事業ができたはずですので、その分の金利を借り手からもらわないといけないですよね。金利は貸した時の状況に応じて返済期限までのリスクを計算に入れます。でも景気が思ったより良かったらどうでしょうか、実は借り手が得をしますがその分貸し手が損をしているともいえます。景気が思ったより悪かった場合はどうでしょうか、借り手は払う利息は変わりませんので、相手が倒産しない限り、貸し手が得をすることになります。なので金利は景気が良ければ高くなり、景気が悪ければ低くなります。

日本は貸し手、アメリカが借り手

日本株式会社が倒産の心配が全くないアメリカ株式会社にお金を貸しているとすると、景気が良い状態ではアメリカ株式会社は資金効率が高くなりアメリカ株式会社の株が買われます。景気が悪い状態ではアメリカ株式会社は売られ、安定した利息収入のある日本株式会社の株が買われます。

日本は339兆円の対外純資産をもっているので景気見通しが悪くなれば日本が買われる状態になり日本に資金が集まります。逆に景気見通しが良くなれば日本が売られることになり日本から資金が出ていきます。為替はそれに合わせて動いているにすぎません。

日本は借金が1049兆円あるんじゃなかった?

日本国政府は国債、借入金、政府短期証券により1049兆円の借金があるのは事実です。でもこれは主に日本銀行や日本人が円で貸してます。外国人も10%ほどありますがこれも円建てです。日本銀行は日本国政府の子会社のようなものですので、日本銀行がお金を貸しても連結すると何も変わりません。日本国政府は法律を改定することで日本人からお金をいくらでも取ることができます。日本人の資産は9684兆円あり日本国政府の資産ともいえます。ですのでこれも無視できます。

残った外国人から借りている100兆円が実質の借入金といえると思います。この場合GDP比率でも20%ほどで対外的には健全であるといえると思います。しかも円建てなので最悪日本国政府はお金を刷って返すことができます。日本国政府は借金がないともいえるのかもしれません。ただしあくまでも対外的にです。お金を貸している日本人は政府の借金が増えるとその分結果的に搾取されることに変わりありませんので、財務省の言う通り日本国民が借金を背負っているという主張は正しいです。

大量の対外純資産が要因

このように、景気見通しが悪くなるような事態が発生すると円が買われる要因は、日本が大量の対外純資産を保有しているからです。日本国政府はGDPの232%の負債がありますが、主には国民から借金しているだけなので対外的には実質の借入金はGDPの20%しかなく円売りの要因にはならないということです。

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