Wiseは2011年にロンドンで設立された海外送金サービス会社です。2012年には英国のFSAに認可され、日本でも2016年よりサービスを開始して、トランスファーワイズ・ジャパンが財務局に登録されています。以前はTransferWiseという商号でしたが、2021年よりWiseに変更されました。
私も頻繁に利用していますが、Wiseが提供している海外送金のサービスは画期的なもので、分かりやすいだけでなく、非常に安価に送金できます。その上安全性も高いといえます。
そもそも銀行を使った海外送金の何が問題か
必要項目が多すぎる
海外送金をするとき、まず頭を悩ませるのが銀行の情報を沢山伝える必要があることです。
Swift Codeとか、聞きなれないコードも出てきたりして、海外送金特有なものですから、調べるのも一苦労でしょう。更には銀行の支店の住所も必要だったりとか、本当に面倒です。
長年自分が使っている口座であれば、こういった情報をメモ帳にでも書き留めてあると思いますが、ちょっと誰かに送金したいときなんて、いちいち相手に確認しないといけないので精神的にも疲れます。
長い数字や文字列を数多く確認する作業は本当に嫌なものです。
手数料が高いし不明瞭
送金の手数料は普通5,000円程度がかかります。普通は送金額の多寡に関わらず、一律で送金手数料として取られてしまいます。
手数料は送金手数料だけでなく、為替手数料もあります。相手の銀行が円を受け取らなかったり、日本で両替できないような通貨だったりすると、為替手数料は大きなものになります。為替手数料は金額に応じて増えていきます。
場合によっては中継する銀行にも手数料をとられたり、受け取る銀行側でも手数料を取ることがあります。こういった不明瞭なところがあって、送金した後にかかった手数料の総額に驚くことも多いですね。
Wiseは国内送金と同じ
Wiseの仕組み
まず簡単にWiseの仕組みについて理解しておきたいのですが、Wiseでは海外送金を行っていません。
Wiseは世界各国に銀行口座を持っています。
あなたが海外のAさんに送金したい場合、あなたは日本のWiseに送りたい額を国内送金します。
Aさんの住んでいる国のWiseの口座から、Aさんに両替された額を国内送金します。
Wiseは色々な人から送金依頼を受けています。海外から日本に送金したい人も居ますから、Wiseの中でほぼ吸収できてしまいます。多少各国でアンバランスになっても同じ会社の口座の中で資金移動するだけですね。
国内送金の知識があれば大丈夫
送金には送金元の国と、送金先の国での国内送金の知識があれば、何の問題もありません。通常国内送金は銀行名、支店名、口座番号、名義名くらいがわかればできてしまいますね。
手数料が安い
Wiseの凄いところは、為替手数料とか不透明な手数料が一切ないことです。手数料は金額に応じて比率で決まるので、少ない額の送金も安心です。
国内でWiseの口座に送金する必要があるので、その分の手数料は払う必要がありますが、最近は銀行によっては無料で送金できたりしますね。
デメリットは登録が必要なこと
デメリットがあるとすると、わざわざアカウントの登録を行わなくてはいけないことです。あまり頻繁に海外送金をしないけど、急に必要になった時なんて、わざわざ登録というのもうっとうしいものです。
そういった時のために、あらかじめアカウントを作っておくのも良いですね。登録手数料も一切ありませんので、この機会にぜひアカウント登録をすませておくことをお勧めします。
まとめ
Wiseは、その画期的な海外送金の仕組みにより急成長している海外送金サービス会社です。厳格なFSAの認可を受けることができる安全性の高い会社で、安価に快適に送金できますので、これからの少額海外送金の主流となるはずです。
コメント
[…] […]
大変参考になりました
2015年まで5年間シンガポール国立大学で教授職についておりましたが、事情により退職し、CITIBANKにかなりのお金を残したたまま帰国しました
どのようにして送金しようかと調べておりました
100万円を超えないようにして ドルコスト法にならって 毎月か3ヶ月毎に シンガポールから日本に送金しようかな と考えています
わからないときには 相談にのっていただけますでしょうか
結城さん、
私がわかる範囲でお答えします。