英国不動産ファンドが解約殺到により取引停止になっていますが、不動産自体流動性が高くないので現金化することが難しいですから、解約が殺到して取引停止になること自体は理解できます。
解約が殺到している理由については、もちろんBrexitにより先行き不透明になりより安全性の高い資産に資金を移動したいというニーズが一番だと思います。いわゆる動揺売りというやつです。でもポンド資産を売ってドルやユーロに替えるのは仕方ないことです。
次にシティがEUの金融センターとしてあり続けることができなくなる懸念があります。これは確かだと思います。そういう意味ではフランクフルトに投資するほうが良いと思います。
さらにEU各国への人の流出ですね。このように英国不動産が買えない理由は沢山あります。解約殺到は当たり前ととらえるべきです。
ただ離脱までの猶予がまだ残されている点とポンド安を考えると割安に見えてきます。たとえ離脱したとしても、EUの枠から外れることによって大規模な規制緩和が可能になってシティをシンガポール化させることも可能です。そういった可能性まで加味すると英国不動産投資は魅力的になってきます。
ただまだ下がりそうな地合いで、ポンド安を考慮しても不動産は下げているので、落ち着くのを待ちたいです。ただ不動産に投資するには条件があります。もっとポンドが下がる必要があります。しかも実際にREITへ投資する際にはポンド売りのヘッジをしておいたほうが良いですね。
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