アメリカの銀行に口座があれば楽に入出金できますが、日本の円建ての普通預金口座とアメリカの証券会社のFirstradeとの間で資金移動させるというのは何かと面倒に思えるかもしれません。でも送金しないと投資を始めることはできません。今回はFirstradeでの入金や出金の方法について説明します。
入出金手段
入金も出金も対応している方法は、ACH、小切手、銀行送金です。
ACHについて
ACHはアメリカの銀行に口座を持っている場合に使えます。口座さえ持っていればACHが一番お勧めの入出金手段になります。ACHについては以下の記事を参考にしてください。
もちろん入出金にかかる手数料はゼロです。銀行側でも手数料がかかることがありません。即時というわけにはいかなくて、大体2日くらいで入金、出金されます。
ACHが一番便利で手数料も無料ですので、アメリカの銀行に口座がないのであれば、これを機会に口座開設されることをお勧めします。
ACHの登録について
ACHを使う前に銀行口座の登録が必要です。ACHの登録は昔はACH Formに記入してサインして送っていましたが、最近は少額入金による方法もあり簡単になりました。
少額入金による登録方法
My Accounts > Deposit/Transfer > Bank Profile Settings に、まだ口座を登録していないと登録方法の説明が書かれていると思います。
Step 1: 確認コードの発行と入力
メールか、携帯にSMSで確認コードを送ってもらいます。まずどちらかを選択します。確認コードがFirstradeから届いたら、その確認コードを入力して、Verifyボタンを押します。
Step 2: 銀行口座情報を入力
銀行口座の情報を入力します。もし自分の小切手があるのであれば、それを見ながら入力すると確実ですね。
Step 3: 少額入金された金額を入力
銀行口座にFirstradeより入金が1日以内に行われます。その入金額を入力してConfirmボタンを押します。
これで登録は終わりです。
フォームによる登録方法
昔からあるフォーム(Electronic Funds Transfer Agreement)でもACHの口座の登録ができます。
Step 1: フォームに記入する
まずはElectronic Funds Transfer Agreementのフォームをダウンロードして、記入してサインします。
Step 2: 小切手かバンクステートメントを添付する
小切手をもっているのであれば、一枚小切手を切って、真ん中に大きく「VOID」と書いて無効化してフォームに貼り付けます。小切手がない場合はバンクステートメントでも大丈夫です。最近はオンラインバンキングからバンクステートメントがPDFでダウンロードできるので便利です。
Step 3: アップロードする
Customer Service > Form Center > Upload Form にスキャンしたフォームをアップロードします。
アップロード以外には、メールかFaxか郵便でも対応してくれます。
以上で登録まで数日かかります。
小切手について
小切手でも入出金できますが、小切手を扱える方も少ないのかもしれませんね。アメリカの銀行にチェッキング口座を持っていれば、小切手も使えます。でも郵送するのは少し面倒ですね。
ただし入金の場合、実際に口座からお金が引き落とされるまで猶予が生まれます。
銀行送金(Wire Transfer)について
アメリカに銀行口座を持っていないのであれば銀行送金(Wire Transfer)しか選択肢はありません。アメリカに銀行口座を持っている場合は、できるだけ早く入金や出金をしたい場合は数時間で反映されるので便利です。
ただしACHが無料であるのに対して、銀行送金は銀行での手数料が高いです。手数料は銀行によって変わります。日本の銀行の場合は大体5千円程度の手数料がかかります。
銀行送金で入金
日本の銀行からの場合、普通の国際送金と変わりません。Firstradeの口座に送金をし、その額がFirstradeの残高に反映されます。
送金者の名前のところに名前の後に口座番号を付け加えることを忘れないでください。
銀行送金で出金
出金にはFirstradeで手数料がかかります。日本の銀行へは50ドルの手数料がかかります。
銀行送金での出金はMy Accounts > Deposit/TransferでCash TransferでWithdraw from Firstradeを選択して、Wire Transferを選んでください。それ以降の手続きは以下のようになります。
Step 1: 確認コードの発行と入力
メールで発行した確認コードを受け取り、それを入力して確認しまう。
Step 2: 送金情報を入力
送る金額と送る先の銀行情報を入力します。銀行の情報には、SWIFT Code、銀行の所在地の都道府県と市町村、郵便番号も必要です。あらかじめ調べておくとよいでしょう。
コメント