Brexitのインパクトをドルを基準にして下の表にまとめてみます。これを見るとEUと英国におおよそ一様な影響を与えているのがわかります。さすがに英国は一日にして11.7%も資産を失ったことになり甚大さがわかります。一方日本は4.45%で、米国は3.39%でそれほど大きなものではありませんでした。
国 | 為替 | 株価 | ドル建て株価 |
---|---|---|---|
英国 | 8.82%下落 | 3.15%下落 | 11.7%下落 |
ドイツ | 2.25%下落 | 6.82%下落 | 8.91%下落 |
フランス | 2.25%下落 | 8.04%下落 | 10.1%下落 |
日本 | 3.76%上昇 | 7.92%下落 | 4.45%下落 |
米国 | NA | 3.39%下落 | 3.39%下落 |
ドイツにインパクトが多そうと思っていたのですが、比較的少ないのに気づきます。これから離脱をにおわす国々に対して譲歩しないといけない国はドイツなのに、これが表すことは譲歩を割り引いてもEUはドイツに有利に働き続けるということなんでしょう。
ただEUを去る国にも、EUに残る国にも同様に10%程度のインパクトがあったことが分かります。また世界的にみると3-4%程度くらいなものでした。
株価だけ見ていると、英国はあまり下げていないと思うかもしれませんが、為替があまりにも下がったために株価が割安になり下落幅が抑えられたと思われます。日本の株価が英国と比較して下げていないから日本株は売られすぎたというのは間違いだと思います。為替の力学を考慮しないと見誤ります。
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