英国EU離脱により日本の金融危機が近づいた

相場観
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Brexitによって円は100円を一時割るくらいまで円高となりましたが、今の102円くらいの水準までで、これ以上すぐにどんどん円高になるとは思いません。

英国のEU離脱による日本への影響の心配は円高よりも金利低下です。本日東京債券市場で新発10年物国債の利回りが-0.230%となり過去最低を記録しました。どうやらマイナス金利が長期化するのは避けられそうにもありません。

今回の離脱は英国経済にとって深刻な影響を与えますが、実際にデータとなって表れるのには時間がかかります。新首相選出から多方面にわたる交渉の大枠が見えてくるのでさえ時間がかかり不透明な状況が続きます。この間は様子見状態が続くものと思われます。となると金利も含め為替も今の水準で年末まで大きな変化がないのではと思います。黒田さんが何かしてくれるという期待がないわけではありませんが。

年末が近づいてくるとアメリカ大統領選挙も近づいてきます。私はトランプが大統領となる可能性が高いとみています。彼の今までの発言からすると、アメリカは金融緩和、利下げに動いてくると思います。もちろんドル安円高が予想されます。金利はもちろん更に下がる方向に動くと思います。しかも数年続くと思われます。

日本はマイナス金利時代突入
日銀がマイナス金利付き量的・質的金融緩和を導入しました。日銀当座預金に-0.1%のマイナス金利を適用し、今後必要な場合さらに金利を引き下げるとのことです。スイスとか欧州で採用されている階層構造方式を採用しています。日本もマイナス金利クラブ入りですね。早速為替は円安に反応し、長期金利も0.1%を割って史上最低0.09%へ...

となると段々と今年の1月に危惧していたことが現実味を帯びます。数年後には日本の金融機関の破たんまでも考えられます。しかも金融機関の体力を一様に奪うので一つ破たんすると連鎖的に破たんする可能性があります。でもさすがに政府は破たんさせるわけにはいかないので、その場合は日本国民は大きなつけを払うことになると思われます。

今年1月に金融機関は売りだと書いてから、もう銀行株は4割近くも下げていますがまだまだ下がると思います。トランプが大統領になったら更に売り増しで望みたいです。

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