トランプが有利になるとペソが下がる

相場観
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トランプさんはどうもメキシコのことを毛嫌いしているようで、メキシコ政府だけでなくてメキシコから移民してきたアメリカ人にも犯罪と麻薬を持ち込むレイプ犯だと中傷しています。たとえそれが選挙キャンペーン上の戦略であったとしても、強い愛情を持っているんだとフォローのコメントをしたとしても、本心はメキシコを毛嫌いしていることに違いないことは明らかです。

こういう人が大統領候補ですから、相場に影響を及ぼします。トランプさんが有利になれば、メキシコにとっては不利です。ちょっと最近クリントンさんの体調が悪いので、その影響でメキシコペソが下落しています。USDMXNは今19.8くらいですが、このまま行くと精神的なバリヤーもある20を越えてくるのではないかと思います。11月8日の本選に向けて大荒れの気配です。実際トランプさんが当選してしまった場合は暴落を想定したいです。

メキシコ経済の実態が脆弱かというとまったくそのようなことはなく、どちらかというと安定的だしペソ安を活かして好調だと言えると思います。好調な経済とペソ安で当然インフレの心配もありますのでメキシコ中央銀行は利上げする必要性が強まります。実際に政策金利は上昇傾向で6月30日に3.75%から4.25%へ上げていますが、更なる利上げが必要な状態だと思います。

トランプさんが当選しなければ一気に戻すと思いますし、当選となっても急に政策が変わるわけではないのでいったん戻す場面を想定します。急落してくれればそこは絶好の買い場になると見ています。

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