仲値を利用したドル買いトレード

取引手法
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仲値による値動きに着目した仲値前のドル買いはおすすめのトレード方法です。実際かなり有名なトレード方法です。もちろん100%確実ではありませんが、多少勝率を上げることはできると思います。

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仲値とは

仲値(TTM)とは、金融機関が外貨を顧客に売買するときの基準レートのことです。この仲値は毎日9時55分に金融機関によって実際のFX市場の相場を参考に決定されます。金融機関は仲値を大きな変動がない限り1日変えません。

ドル円で102.00円で仲値が決定されると、ドルを買う場合103.00円で、ドルを売ると場合は101.00円と為替手数料が取られます。このレートを電信買相場(TTB)、電信売相場(TTS)と呼びます。

9時55分に102.00円でも昼に103円を超えて来たら金融機関はドルを買われれると損をしてしまいますので、変動に合わせて損をしないように仲値を変えます。

仲値前は円安傾向

良く仲値前は円安ドル高になると言います。これは日本市場ではドルを買う需要が高いので仲値はできるだけ円安ドル高にしておいた方が金融機関の利益が増えるからだと思います。

日本市場はドルを買う需要が高い

どうして日本市場でドルを買う需要が高いのかは具体的な説明を聞いたことがありませんが、私は次のように考えています。

日本企業とアメリカ企業間での取引を考えると、日本からアメリカに送金を行う場合、業務時間に送金指示を行いますので日本の日中に円をドルに両替して送金することになります。逆にアメリカから日本に送金を行う場合、アメリカの業務時間に送金指示を行いますので日本の夜中に送金が行われ、即時ドルから円に両替されて日本の口座に入金されます。

このようにたとえ一日のドルから円への取引量と、円からドルへの取引量が同じであっても、日中は円売りドル買い需要が高く、夜は円買いドル売り需要が高いと考えます。

金融機関は利益を最大化したい

日中の円売りドル買い需要が高いということは、金融機関はその日に必要なドルを仲値までに安く調達しておきたいところです。もしも仲値などなく常に相場に合わせて取引されるのであれば、日本市場ではきっとじわじわと円安になると思います。金融機関がドルを事前に調達してしまうので実際はそのようになりません。

また仲値に向けて一気にドルを買うことで円安ドル高にしてしまって、その日の取引を有利なレートで両替することで利益を増やすことができます。

五十日(ゴトウ日)は取引量が増す

日本企業はどうしても5日,10日,15日,20日,25日,30日または月末など切りが良い日を決済日に設定してしまいますので、そういった五十日は円売りドル買い需要が高く、金融機関がいつもより多くドルを事前に調達することが想定されます。

仲値前にドル買いするのであれば8時ごろから狙う

仲値に向けて円安ドル高になりやすい、特に五十日は更に円安ドル高になりやすいと言えるのですが、金融機関がどれくらいからドルを事前調達するかというと8時くらいからだと考えられます。時間を分散させて相場の流れをみてドル買いが行われると思います。

8時くらいから相場を見ながらドル買いするタイミングを見計らう必要があります。トレンド的にはそもそもドル高円安傾向にあるほうが入りやすいと思います。逆にドル安円高傾向にある場合は見送るのが無難です。

仲値後のドル売り

仲値前に円安を狙ってドル買いする人がいれば仲値後にドルを売り戻します。それで仲値後に円高になるとも考えられます。ただこれは相場を大きく動かすほどのものでもないと思うので私はトレードしません。

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