原油価格が上昇を続けているなか下げる新興国通貨

相場観
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5月に入ってから原油価格が順調に上げているのにもかかわらず、新興国通貨が売られています。相場の流れが変わってきているように見えます。2月以降新興国通貨はかなりの上昇となっていますので、一旦調整されているととらえることもできます。アメリカの利上げに備えての動きともとらえることもできます。個人的には今回は一時的なものであって継続して新興国通貨が売られる状況がこれからも続くとは見ていません。

きっと雰囲気を悪くしたのが今月のオーストラリア準備銀行の利下げだと思います。金や原油価格などが上がっている中、資源大国のオーストラリアでさえ緩和方向に動かなくてはいけない状況はちょっとショックでした。CPIが低下していることが緩和の理由のようですが、資源価格は上がっているのに物価が上がらない状況って単なる時間的な問題で、時が経てば追いつてくるはずで、RBAが性急に利下げする必要なんてなかったはずです。これが各国の通貨安戦争にまた火をつけただけとみています。

残念ながら新興国通貨のチャートは南アフリカランドにしても、トルコリラにしても、メキシコペソにしても非常に悪いです。個別にチャートを見ると今のところまだまだ売りだと思います。ポイントはそういったなか原油が買われ続けて今48ドルを超えていることですね。週足チャートの一目均衡表で雲に入ろうとしてます。このまま雲を抜いてくることも想定されますので、そうなってくると新興国通貨も合わせて上昇に動き出すかなとみています。50ドルという節目を抜くと早いかもしれません。もちろんWTIが雲に跳ね返された場合は、迷いなく新興国通貨は売りですね。

wti weekly

WTI週足チャート 2016/5/17

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