崖っぷち南アフリカは格付け維持だが

相場観
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格付け会社のムーディーズは南アフリカの長期と短期国債の格付け両方ともBaa2に据え置きました。またアウトルックをネガティブに変更しました。南アフリカは2014年11月からずっとBaa2です。そろそろBaa3に変更されても仕方のないところだったのですが、南アフリカ政府はホッとしているところでしょう。Baa3が投資適格の格付けの最下位で、さらにその下は投資不適格となってしまいます。

でもS&Pとフィッチはすでに南アフリカを投資適格最下位のBBB-に設定していますし、S&Pはアウトルックをネガティブにしています。6月3日の見直しが行われる予定ですので、しばらくは南アフリカランドは不安定な状態が続きそうです。

このように南アフリカは崖っぷちの状況ですが、電力不足もかなり解消されているようですし、インフレ率も抑えられているようで、それほど利上げの必要性もないようですので、このことは経済成長を後押しすると思います。実は少し明るい兆しが見えてきていると思います。現在USDZARは15.2付近、ZARJPYは7.15付近ですが、ひょっとすると6月には良い方向に転換する可能性もありますね。

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