ラマダン入りし円は買われやすい状況に

相場観
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今年のラマダンは6月6日から始まり7月5日に終了する予定です。去年はラマダン中にフランス、クウェート、エジプト、マリ、ナイジェリアでイスラム過激派組織によるテロ攻撃が起きました。今年もラマダン期間中は注意が必要です。5月21日にテロを広く呼び掛ける声明をインターネット上に公開しています。この声明では、特に欧米諸国におけるテロの実行を呼び掛けていています。特に金曜日が集団礼拝の日で複数の大規模なテロが発生しています。今年は6月10日、17日、24日、7月1日が金曜日で注意が特に必要です。

12日フロリダで起きた銃乱射事件に関して、イスラム過激派組織系メディアが犯行声明を伝えています。こういった状況ではリスクオフとなりやすく、円は買われる状況になります。現在ドル円は106.10程度まで円高になっています。

ただでさえ今週はイベントが豊富で、FOMCは14日から15日で日銀政策決定会合は15日から16日です。FOMCでは利上げが発表されるとは思えませんので、どちらかというとドルが弱くなる可能性があると思います。日銀政策決定会合ではバズーカ期待から円が少し売られる流れになるかもしれませんが、何も発表されず買い戻される流れを想定します。

来週は23日にイギリスでEU離脱の国民投票が行われます。もしも離脱ということになるとポンドが売られ円がさらに買われることになります。ただこれはほんの少し織り込まれているので、もしも離脱しないことになると円が売られると思います。直前まで要注意です。

ポンド売りFTSE100売りで英国EU離脱ヘッジ
イギリスのEU離脱の国民投票は6月23日に行われます。もしもEU離脱ということになると、ポンド安、ユーロ安、円高になることは明らかだと思います。相場はEU離脱をほとんど織り込んでいませんね。でもどれくらいのインパクトになるかというとポンド以...

このようにしばらく円は買われやすい状況が続きそうです。106円ちょうど付近を超えてくると、さらに円高になる可能性があります。102-3円程度は見ておきたいです。

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