オーストラリアCPI低下により原油価格に懸念

相場観
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今日発表されたオーストラリアの消費者物価指数(CPI)は前期比0.2%低下となり、0.3%の上昇との予想からのギャップから大きく豪ドルが売られています。

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AUDUSD日足

今晩FOMCがあって、明日は日銀政策決定会合結果発表があるので今朝は相場は動かないと思っていたのと、原油が高い水準で安定しているのでこの動きは本当に意外でした。個人的には豪ドルが多少下がっても気にならないのですが、これが原油が上げ止まるきっかけにならないか危惧しています。

最近の新興国通貨や株価の安定は原油価格の上昇による安心感から来ているところが大きいと思います。しかもWTI原油価格が50ドル以上に上がってくるのであれば、多くの石油関連会社は何とか食つなぐことができるようになりますので、より一層の安定が見えてきます。

ここをクリアしてくると世界経済全体に明るい兆しが見えてくるだろうと考えます。まだそうなることを期待していますが、今回のオーストラリアのCPI低下で懸念しています。

よく言われていることですが原油価格と豪ドルには相関性があると思います。オーストラリアは世界30位の産油国だけど、原油と豪ドルが直接つながっているとは思いませんが、原油>資源>資源大国>オーストラリアのようなつながりでなぜか強い相関があるのでしょう。

なので原油価格の変動が豪ドルに変化を及ぼすのは分からないでもないですが、こういうのってどっちかが動くと、一方も動き出すことが多いですよね。豪ドルが先に動いてもよいわけです。今のところ原油は下がっていませんから、豪ドルが一気に戻してなかったことにしてくれることを祈ります。

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WTI週足

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