ISM非製造業景況指数が予想を大きく下回り円高へ

相場観
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ISMはInstitute for Supply Managementというサプライマネジメントに関する非営利組織ですが、毎月第三営業日にNon-Manufacturing ISM(NMI)を発表しています。

昨日の夜発表されたアメリカのISM非製造業景況指数が予想の55.0から大きく下回る51.4という結果となり、ドル円は103円台から今現在は102円を割って101.5円ほどまで円高となっています。

まだ50よりは良いので景気は良いと判断できますが、前回の55.5から51.4へ大きく下がったということは先行きに大きな不安感を与えます。発表の内容としては安定的ではあるが景気上昇のペースが弱まっていることが表れています。この指標発表結果を受けて年内に金利引き上げがある可能性はかなり下がったと思います。実際相場もドル安に大きく動いています。

こうなってくるとドル安トレンドは続くと思います。目安は前回止まった99円後半くらいですが、アメリカの景気後退が確認されてくると利上げではなく金融緩和が見えてきますのでドルはかなり売られ円が買われてきてしまいます。場合によっては前回のラインを越えてくることも想定しないといけません。まずは100円付近にこのまま行くのか、様子を見たいと思います。

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