テクニカル分析というと江戸時代からあるローソク足を使った酒田五法が有名です。酒田五法の色々なシグナルを使いこなすというのは敷居が高そうですが、結構使いやすいのが「はらみ線」だと思います。
はらみ線とは
ローソク足の隣り合わせ二本のパターンで作られるパターンで、先のローソク足の値動きの範囲内に、後のローソク足が収まっている形のことを「はらみ線」と呼びます。
先の長いローソク足が母親で、後の短いローソク足がお腹の中にいる赤ちゃんになぞらえて「はらみ線」と呼ぶそうですね。覚えやすいですが、私はどうもいつも焼き肉を思い浮かべてしまいます。
母親と赤ちゃんのローソク足の色によって実はバリエーションがあります。ローソク足は上昇していった場合、白のローソク足にして陽線と呼んで、逆に下落していった場合、黒のローソク足にして陰線と呼びます。
陽の陽はらみ
母親が白で赤ちゃんが白の場合、「陽の陽はらみ」と呼んで天井を打って上昇相場が終わったときによく現れます。
上昇相場が続いていて「陽の陽はらみ」を見たら売りのシグナルです。上昇するエネルギーは力尽き下落しそうだという合図ですね。
陰の陰はらみ
「陽の陽はらみ」の逆パターンで、母親が黒で赤ちゃんが黒の場合、「陰の陰はらみ」と呼んで、大底を打って下落相場が終わったときによく現れます。この場合は買いシグナルになります。
陽の陰はらみ
母親が白で赤ちゃんが黒の場合、「陽の陰はらみ」と呼びます。これも上昇相場の終わり良く現れます。一応次の足を確認して、続けて陰線になるようであれば売りという感じですね。
陰の陽はらみ
母親が黒で赤ちゃんが白の場合、「陰の陽はらみ」と呼びます。同じく下落相場の終わりによく表れます。次の足を確認して、続けて陽線になるようであれば買いたいところです。
FXで「はらみ線」を使った取引
株であれば素直に「はらみ線」をみることができますが、FXの場合は24時間値が動いていますので、「陽の陽はらみ」「陰の陰はらみ」はチャートには現れません。ニューヨーク時間だけとか特別な工夫をすることで「はらみ線」をとらえることもできます。
「はらみ線」出現を待つ
まずチャートはFXでは日足でなくても5分足でも何でも良いですが、はらみ線が形成されるまでひたすら待ちますので、短い時間だとずっとチャートを監視していないといけないので面倒です。日足だと毎日一回チャートをチェックしておけば大丈夫ですね。
母親を超えるのを待つ
「はらみ線」が出現したら次の動きを見ます。これは「はらみ線」のだましが結構あるので、結果として待つほうが良いからです。「頭と尻尾はくれてやれ」です。どれくらい待つかは母親を超えるところを目安にします。
母親を超えたらエントリー
母親を超えたらその流れについていきましょう。もちろん絶対ではありませんので、きちんとストップを入れておいてくださいね。
こんな感じでFXでもはらみ線は使えます。
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