アメリカの4-6月の実質GDP成長率が2.6%の予想に対して大幅に低い1.2%という結果を受けてドルが売られています。年内の利上げが無くなったとの見方により、ドル売りにつながったと思います。おかげで新興国通貨のチャートが全体的に良くなってきましたが、動きにはそれぞれ違いが出てきていると思います。
南アフリカランドですが、相変わらず絶好調ですね。14.15を割ってきたら一気に13.8まで行きましたね。南アフリカの5月の貿易収支は+187億ランドで過去最高を記録しています。ZARJPYで持っている方は非常に残念ですが、USDZARで持っていれば今年は大きな利益が出せていると思います。
英国EU離脱でも南アフリカランド堅調
英国のEU離脱が決まったとき、正直南アフリカランドはもう少し下がるだろうと思っていました。具体的にはUSDZARは16くらいまではいくだろうと思っていました。しかし実際のところは15.64どまりとなりました。この水準も想定はしていて、下の日...
新興国通貨は今はドルストレートで持つべき
「新興国通貨急落中、更に円高に注意」に書いた通り円高でクロス円では新興国通貨はかなり下がってきていますね。今日は円安に振れていますが、円高トレンドの中の調整と考えたほうが良いです。クロス円でポジションを持っている方はドルストレートに切り替え...
トルコリラですが、クーデターがあってもレンジを保っているといえると思います。USDTRYが史上最高値を記録した時、EURTRYではレジスタンスラインよりも下にあるので騙しを疑った通り、結果的には騙しということで、あそこでUSDTRYを買った方は残念な結果になりましたね。ただレンジ内ということで方向性が決まったわけではないので、また何かあれば今度は上抜ける可能性がありますね。
S&Pがトルコ国債を格下げしリラは下落
トルコリラは前回記事にした通り、月曜日にある程度戻しましたが投資リスクが見直され下げる展開となっています。昨日S&Pはトルコの自国通貨建て長期国債をBBB-からBB+へ一段階格付けを引き下げました。これで投機的水準に下がったことになります。...
メキシコペソは原油価格がだれてきているのでチャートはあまり改善されていませんね。WTIが30ドル台に入ってくると安値を更新してきてもおかしくないですね。
今年初めまでは長い間新興国通貨はバスケット売りされていたと思いますが、今年に入って全体的にチャートが改善されてきて、改善の度合いが通貨ごとに違い、それぞれに方向感が出だしていますね。
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