自分が引いたトレンドラインに乗ってここから反発するのではないかとイメージしてエントリーしても、ラインを割って下がり続けることがあります。このようにイメージと違えば自分の相場でないから速攻降りようとすぐに損切りしてしまうのが一番良いのですが、損切りするのは抵抗があります。ちょっと行き過ぎだけどここから切り返して元に戻すかもしれないから少し待ってみようとも考えたりしますよね。
なぜ損切りできないのか
損切りすることは自分が間違っていたことを認めることだし、気持ちの良いことではありません。人間は自分を正当化しようとするので、自分が間違っていない可能性を探そうとします。それが「ちょっと行き過ぎただけ」という可能性だったりします。
間違っていた時に正しい判断ができなくなる
そうすると「ここから切り返して元に戻す」という確率は実は30%程度だったとしても、頭の中ではバイアスがかかってしまって70%とかの確率で戻すだろうと勘違いして判断してしまいます。
もうこうなると罠にかかっています。正しい判断はできなくなりより深みにはまることになります。
そしてナンピンする
実際に70%の確率で戻るのであれば、ポジションを増してあげればよいと思います。その時ナンピンは正しいです。しかし判断が間違っていて実際は30%程度しかないのであれば、ナンピンは傷口を広げるだけの行為です。
大抵のナンピンは後者にあたりナンピンすることは良くないというのが一般的な説になっていますね。
損切りできたとしても
ナンピンはよくないとか、何pips下がったら機械的に損切りするんだというのを実践するのは良いことだと思いますが、それだけでは十分でなかったりします。問題は一回損切りしたあとすぐにポジションをとりたくなることです。
損切りした悔しさが残っているとまた判断を狂わせます。大した根拠もないのにすぐにポジションをとってしまって、うまくいけばよいですが大抵は負のループに陥ってすっかり負けてしまうことになります。
いったん頭を冷やす
対策は単純なことです。いったん頭を冷やすために相場から離れることです。そもそもイメージと違う相場なのですから勝負する必要もないでしょう。さっとポジションはクローズしてブログを読むとか別のことをするのが良いですね。
まずは一部を損切る
でも最初はそれも難しいことがあると思います。そういったときは一部を損切りすることから始めることをお勧めします。利確するときは一部を利確して残りで利益を伸ばすというのは広くやられていることだと思いますが、損切りでもやってよいと思います。
もちろん損を伸ばすということではなくて、判断を早くして傷口を広げない意味での一部の損切りです。あっと思ったらすぐに一部を損切りして様子を見ることは一種の損をしないためのテクニックです。
そうしていくことで損を減らしていけますし、なによりも損切りに慣れてきます。
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